teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


スレッド一覧

  1. 世界遺産について語る掲示板(1)
スレッド一覧(全1)  他のスレッドを探す 

*掲示板をお持ちでない方へ、まずは掲示板を作成しましょう。無料掲示板作成

新着順:10/257 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

2011年の登録は◎・ただ柳の御所の現在の景観は世界遺産に相応しくない

 投稿者:佐藤弘弥  投稿日:2011年 3月13日(日)17時15分7秒
  通報 返信・引用 編集済
  通りすがり 様
皆さま

まずは三陸沖を震源に東北地方から関東まで今回の東日本大地震で被災された方すべての皆さまに心からお見舞い申し上げます。

周辺には多くの親族、知人、友人が折ります。しかしその安否は2日経過した3月13日午後でも不明のままで、心配が募ります。ただ、「ノーニュース・イズ・グッドニュース」という言葉もあり、平泉や一関、栗原と言った「平泉文化圏」の震災情報がまったく流れて来ないのは、良いニュースではないかと、楽観論で、心の不安を吹き飛ばしているところです。

冷静に考えれば、今回の東日本大地震は、地震予知のレベルで想定されていたものですが、その規模がマグニチュード9.0というのが、予想を上回っていること。同じくずれたプレートの範囲が500キロにも及ぶというのも、想定外のスケールでした。その結果、津波の威力が、まったく予想を越えた凄まじいものとなり、世界の津波の歴史上でも、最大級の被害をもたらしました。

ただ今回の被害は、内陸地区よりも、津波が猛威を振るったことによって、沿岸地域になりました。平泉は、幸いなことに内陸であり、津波被害を受けることはありませんでした。揺れに関しては、岩手宮城内陸地震地震など、これまで度々起こる大きな地震に遭遇していて、揺れに対応する備えは、官民ともに、十分とは言えませんが、それなりにあったと思います。栗原市などは、今回の地震のゆれで震度7を記録しており、最大級の揺れが起こりましたが、被害のニュースは報道されず、やはり沿岸部の津波被害が、今回の大震災の特徴ではないかと思っております。

このような震災の最中、不謹慎ではありますが、通りすがりさんがおっしゃったや「景観(世界遺産)」どころではないのか、という件について、若干の考察をしてみます。

ただユネスコ世界遺産の哲学は、戦争や自然災害(人災ー天災)にどう備え対処するかということを含んでいますので、ヒューマンな思いとクリティカルな対応は、明確に区別するべきと考えます。

先ほど、「ノーニュース・イズ・グッドニュース」と申しました。3月3日、尊敬する松浦晃一郎前ユネスコ事務局長が、同じ「ノーニュース・イズ・グッドニュース」を引用しながら平泉の世界遺産入りについて講演なさったそうです。

講演趣旨は以下の4つ。第一、平泉の2011年の登録について期待できる。第二、その理由は推薦書の構成資産が6つに絞られて浄土思想の説明と矛盾がなくなったこと。第三、推薦書について、新たな説明書の提出を求められなかったのは「ノーニュース・イズ・グッドニュース」と解釈すべし。第四、ユネスコむしろ登録された後の遺産の保護と継承が大事。

松浦氏が登録の可能性高い、という見解を示されたことは、朗報です。私の基本的な見解は、「2011年、平泉の世界遺産登録はどうなる?!」に既に記載してあります。
http://www.st.rim.or.jp/~success/2010hiraizumi_ye.html

簡単に言えば、柳の御所の歴史研究の精度やその景観を考えた場合、平泉は世界遺産のレベルにはない、という思いは、今も変わりません。松浦さんの講演は、構成資産を見た上での講演ではないようです。松浦さんは、時間の関係で、講演の次の日に構成資産を見て回ったそうです。是非、構成資産を自分の目で見た上で、見解を述べて欲しかったと残念に思います。

結論的には、私も2011年度、平泉の世界遺産にはほぼ登録されると思っています。ただ、依然として、柳の御所を周辺の景観は修景されるべきであり、今回の登録は、結局ユネスコ委員会内の日本をめぐる政治力学でなされるのではかいかと考えています。

是非、登録後、柳の御所の景観が、歴史研究の真価を踏まえて往時の真実性を取り戻す形で、修景されることを望みたいと思います。


 
 
》記事一覧表示

新着順:10/257 《前のページ | 次のページ》
/257